エビデンスに基づく早期の支援を‼

一般社団法人 発達障害専門センター

法人の概要

 当法人は、地域生活に困難を感じる発達障害児・者及びご家族へのご支援のために、発達障害の医学、心理学、教育学の専門家が集まり、市区町村や学校そして職場の支援力向上のお手伝いを進めていくことをミッションとして掲げ、平成31(2019)年3月に設立認可を得ました。(定款第1条)

法人の目的

 当法人は、発達障害児・者を支援する医療・教育・福祉のさまざまな領域における専門家向けに、最新知識の獲得および支援スキル向上のために研修を企画、実施しております。

 特に自治体からのご要望に応じて、発達障害児の早期発見とそれに続く早期支援について地域の対応力向上のための指導者養成研修を行います。必要に応じて、自治体が早期支援システムを実装するためのコンサルテーションを行います。

 これらの目的に資するため、次の事業を行うこととしています。

(1)発達障害児者支援対応力向上研修事業

 ①発達障害児早期発見力向上研修

 ②地域指導者養成研修

 ③教師対応力向上研修

 ④医療関連職種対応力向上研修

 ⑤その他の発達障害関連研修

(2)発達障害児者支援関連調査研究事業

(3)発達障害児者支援社会システム実装支援事業

(4)発達障害関連医療アドバイザー派遣事業

(5)その他前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業

これまでに実施してきた事業

  1. 平成31年・令和元年度(2019年度)
    • 練馬区での委託事業「発達障害早期発見力向上研修および健診体制構築のコンサルテーション委託事業」
      • 平成30年に練馬区からの依頼を受けて、当法人から発達障害の早期発見力向上へ向けた保健相談所職員のためのM-CHAT導入研修および健診体制構築へ向けたコンサルテーションの骨子を提案し、練馬区の平成31年度事業として採択されました。(M-CHATは当法人代表理事の神尾陽子が日本語版を作成、日本の乳幼児健診で有用性を検証済みの早期発見に用いる自閉スペクトラム症スクリーニング用質問紙です、今日では国際的に有用性が検証され、本邦でも保険収載済みです。https://mchatscreen.com/) 事業実施:「M-CHAT導入研修」をファシリテーター(本研修におけるグループリーダー)養成研修、本研修を順次実施しました。本研修は、グループ学習を主体とした事前学習教室、実践型基礎教室、実践型応用教室、試行後フォロアップ教室の4段階の研修として練馬区内において約半年をかけて実施いたしました。
    • 鹿児島県での委託事業「鹿児島県特別な配慮を要する幼児に関する研修」
      • 平成31年度「鹿児島県特別な配慮を要する幼児に関する研修」事業業務委託の公募に応え、当法人が企画提案書を提出し、採択されました。
      • 採択された研修事業企画書に基づき、県内の私立幼稚園、認定こども園等の管理者及び幼稚園教諭等(主任クラス)を対象に、特別な配慮を要する幼児やその保護者への対応に係る知識や理解を深めることを目的とする研修を実施いたしました。研修事業は、園での支援力向上につながることを目指して、合同研修と実践研修の2階建てとし、鹿児島県内3カ所の会場で半年かけて実施いたしました(受講者総数337名)。
    • 所沢市立教育センターアドバイザー事業(オンライン)
      • センター職員全体(主に心理職)を対象として、相談事例の診立てや支援全般及び医療機関との連携のあり方について指導助言を半日かけて実施しました。
    • 就労支援民間企業職員に対する発達障害者支援専門研修
      •  講義と事例検討の2階建てとした内容で終日かけて実施いたしました。
    • 多職種支援研修「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」研修シリーズ
      • 講義とワークショップを組み合わせた包括的支援を学ぶことを目的とした研修シリーズを企画、実施いたしました。第1回目「ASDのある子どもへの支援」、第2回目「ADHDのある子どもへの支援」、第3回目「多職種連携支援:就学前」、第4回目「多職種連携支援:学童期」を10月から1月にかけて月1回のペースで半日かけて実施いたしました。3月に予定されていた「多職種連携支援:青年期・成人期」は新型コロナウイルス感染症の拡大により中止を与儀なくされました。(受講者総数67名)
  2. 令和2年度(2020年度)
    • 練馬区での委託事業「発達障害早期発見力向上研修および健診体制構築のコンサルテーション委託事業」
      • 前年度に引き続き、「M-CHAT導入研修」をファシリテーター(本研修におけるグループリーダー)養成研修と本研修とで実施する予定であったが、コロナ禍により事業を縮小し、各保健相談所で経験してきたM-CHAT試行後の対応困難事例に関する考察を中心とする集合研修とビデオ研修とで実施しました。
    • 所沢市立教育センターアドバイザー事業(オンライン)
      • センター職員全体(主に心理職)を対象として、相談事例の診立てや支援全般及び医療機関との連携のあり方について指導助言を半日かけて実施しました。
    • 「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」研修シリーズのオンライン配信
      • 対面でのワークショップ企画の自粛に伴い、研修シリーズの講演をオンライン配信の形に切り替えて、青年・成人期編を継続いたしました。
        • 2020.8.29 「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」 シリーズ 青年・成人期編 オンライン
        • 随時 保育者の資質向上のためのオンライン研修第1集 自閉スペクトラム症のある子どもの支援 動画配信(YouTube)
        • 2020.9.30~10.7「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」 シリーズ 青年・成人期編女性の発達障害の理解 Part1 概説 動画配信(YouTube)
        • 2020.11.25~12.2 「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」 シリーズ 青年・成人期編 女性の発達障害の理解 Part2実践編 ケースから学ぶ適切な診断と治療(見逃し誤診ケース) 動画配信(YouTube)
        • 2020.11.25~12.2 「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」シリーズ 青年・成人期編 女性の発達障害の理解 Part3実践編 ケースから学ぶ適切な診断と治療(育児困難ケース) 動画配信(YouTube)
        • 2021.2.26~3.5「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」 シリーズ 青年・成人期編 女性の発達障害の理解 Part1概説【再配信】動画配信
        • 2021.3.5-3.12「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」 シリーズ 青年・成人期編 女性の発達障害の理解 Part2 実践編 ~ケースから学ぶ 適切な診断と治療(見逃し・誤診ケース)【再配信】オンライン(動画配信)
        • 2021.3.12-3.19「発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」シリーズ 青年・成人期編 女性の発達障害の理解 Part3 実践編~ケースから学ぶ 適切な診断と治療(育児困難ケース)【再配信】オンライン(動画配信)
  3. 令和3年度(2021年度)
    • 練馬区での委託事業「発達障害早期発見力向上研修および健診体制構築のコンサルテーション委託事業」
      • 前年度に引き続き、講義と、各保健相談所で経験してきたM-CHAT試行後の対応困難事例検討の2階建てで終日を通して実施いたしました。保健相談所内の多職種連携を強化するため、心理相談員と保健師を対象とし、意見交換を促しました。それらの実施を通して、練馬区に対して、心理相談員の支援力強化および増員配置を図る必要性を提案しました。
    • 所沢市立教育センターアドバイザー事業(オンライン)
      • センター職員全体(主に心理職)を対象として、相談事例の診立てや支援全般及び医療機関との連携のあり方について指導助言を半日かけて実施しました。
    • 発達障害の理解と多職種連携支援を学ぶ」研修シリーズのオンライン配信
      • 対面でのワークショップ企画の自粛に伴い、研修シリーズの講演をオンライン配信の形に切り替えて、青年・成人期編Part 4「実践編:アセスメントの実際と問題の見立て」を実施いたしました。
    • (一社)東京特別支援教育心理研究支援センター メンタルヘルス研修実施
      • 巡回心理士を対象とする教育講演事業の業務委託を受け、「発達障害および関連するメンタルヘルスについて:医学的見地から」、「発達障害(閾下も含む)の子どもの支援ニーズとアセスメントのポイント」、「発達障害児(疑いも含む。)等の子どもの保護者理解や対応方法」「教育と医療の連携に必要なこと:受診をすすめるに当たっての情報整理と保護者との話し合い、紹介状の書き方」などについて、11月7日、8日にスタジオからライブ配信方式で実施いたしました。
    • 生活協同組合機関紙「わいわい」5月号掲載の発達障害関連記事の監修
    • 鳥取県発達障がい普及啓発研修会(オンライン講義)の実施
      • 「女性の発達障害を理解する」をテーマにオンデマンド配信方式で講義を行いました。県内外から1000人を超える参加者が視聴しました。
  4. 令和4年度(2022年度)
    • 練馬区での委託事業「発達障害早期発見力向上研修および健診体制構築のコンサルテーション委託事業」
      • 各保健相談所で事業に参加する心理相談員(公認心理士)が増員されたことを受け、心理相談員を中心として事例検討を実施し、今後の心理相談員支援力向上への助言をいたしました。また今後の各庁内関係部署(保健相談所、こども発達支援センター、総合福祉事務所、学校教育支援センター、子ども家庭支援センター、学務課、保育課など)の連携強化のきっかけをつくることを目的とし、「M-CHAT導入による早期発見・早期療育の必要性と連携について」をテーマに講義を行い、今後のM-CHATの紹介および導入の意義について認識を共有するとともに意見交換を行いました。(5か年事業の終了)
    • 所沢市立教育センターアドバイザー事業(オンライン)
      • センター職員全体(主に心理職)を対象として、相談事例の診立てや支援全般及び医療機関との連携のあり方について指導助言を実施しました。
    • 一般向け講演会実施
      • 「発達障害×子育て~ヒントをみつけよう!」をテーマに、子育てされている方をエンパワメントすることを目的に、講演「発達障害アップデート」、「子どものこだわりとのつきあい方」の2部制で東京都中央区内において12月18日に実施いたしました。
    • 鳥取県主催 発達障がい普及啓発研修会の講演の実施
      • 昨年に引き続き、発達障害児・者への支援業務に従事している方々及び鳥取県内外の一般人を対象として、「女性の発達障害を理解する」というテーマの続編「Part2〜具体的な⽀援事例(⽀援ポイント・助⾔等)〜」の講義(オンデマンド配信)をいたしました。参加者583名が視聴いたしました。
    • 大阪府発達障がい者支援センターアクトおおさか主催支援者対象公開講座の講演
      • 近年、発達障害と愛着障害の理解の混乱がみられることを懸念し、両者の講義を依頼されました。オンラインのライブ配信方式で、「発達障がいを愛着ですませないために~発達障がいの基礎を知る~」を講演いたしました。オンライン参加者は福祉、教育、行政と多岐に渡って最大624名となりました。

主なメンバー

  1. 神尾 陽子:当法人 代表理事・会長 医学博士・医師
    • 神尾陽子クリニック院長
    • お茶の水女子大学 客員教授(人間発達教育科学研究所)
    • 前国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神医学研究部 部長 
    • 日本学術会議 前会員(第2部会)(臨床医学委員会委員長)、現連携会員
    • 国際自閉症学会機関誌Autism Research 編集委員
    • 日本発達障害学会 理事
    • 日本自閉スペクトラム学会 理事
  2. 大石 幸二:当法人理事 教育学博士・公認心理士
    • 立教大学副総長、教授(現代心理学研究科)
    • (一社)公認心理士の会 理事
    • 日本発達障害学会 編集委員
    • 臨床発達心理実践研究編集委員会 編集委員

定款、決算書

(連絡先)

発達障害専門センター事務局

東京都中央区新川2-18-5

03-6665-0039

info@asd-dd.jp

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